映画レビュー「ま」


<マイノリティー・リポート>
 
スピルバーグ監督作品はしばらくいいや・・・と思っていたし、最近の映画は似たようなタイトルが多いし敬遠していたが、TVで放映していたのを観たらさすがによく出来ていた。
概要は未来のSF作品で、超能力者を利用したコンピュータによって事前に犯罪を予知できるようになった社会で、それらを取り締まる役職の刑事(主人公)が、自分が殺人を犯すと予知されてしまい、逃走しながらも真相解明に臨むもの。
よく考えられた脚本なので、最後は「あー!なるほど、こういうことだったのか」となります。
同じ展開のアクション映画が飽和している今では、スティーヴン・キングのようにうまくサスペンス要素を取り入れないと、オリジナリティが発揮できないね。


<マッド・マックス>

 世紀末ヒーローによる、バイオレンス・アクション!
時は西暦200X年…核戦争はなかったみたいだけど、ロケ地はオーストラリアの、近未来が舞台だ。いや、もしかしたら近未来じゃないかも知れない。。
 荒野にたむろするのは、「北斗の拳」みたいな悪党たちだ。罪無き人々を改造バイクで追いかけ回したり、袋叩きにしたり、殺しちゃったりするという悪い奴らだ。ホントにヒドイよ。しかも黒革ジャケットのスタイルに鋲が打ってあるし、実際ヤツらモヒカンだし。
 そんな平和?な街のハイウェイを取り締まるのは、我らが主人公マックスだ。
今日も正義の警察官マックスは、ハイウェイを暴走するチンピラをこらしめるよー。でもあるとき悪党どもに捕まってボコボコにされちゃうよー。そこで復讐に燃える主人公は、インターセプター号っていうスーパーチャージャー付きの違法改造車で悪党どもに逆襲していくよー。

 コテコテのチンピラ共を演じるのは、現地から集めた現役バリバリのワルたちだよー。撮影の合間にも喧嘩しちゃって大変だってね。
しかも、激しいカーアクションでは実際にスタントマンが何人か死んじゃったというではないか。この話は「マッド・マックス」が好きな人によれば、凄みをつけるためのつくり話だって製作番組で観たというけど、ウソだ〜!ありゃ絶対スタントマン死んでるでしょ〜!っていうのがおいらの意見だよ。

悪党の被害に遭ってしまう一般ピーポォたちが一番かわいそう。。。(笑)


<マッド・マックス2>
 あの「マッド・マックス」が、さらにパワーアップして帰ってきた!!というのが「マッド・マックス2」である。

 でも、もういいヨ。1も2も同じだよ。俺はもう、お腹いっぱいだ…(笑)


<マトリックス>
 のけぞる姿勢で弾丸をよけるシーンがあまりに有名なアクション映画。革新的な映像や電脳世界を表現したCGが印象的な作品で、まずは撮りたい映像だけをつなげたような映画かと思ったほどである。
 一応ストーリーを説明すると、主人公はしがないビジネスマンであったが実はハッカーでもあった。ある日突然シークレットサービスのような男達が会社に乗り込んで調査をしに来た。明らかに狙われている主人公は脱出を試みると、いろいろあって、これまた怪しい連中に助けられる。
 目が覚めると、今までの世界は夢の世界で、現実の世界は機械と人類の戦いをしている。君を呼んだのは“救世主”ネロとして、人類を機械の作る世界から解放できるからだという流れ。

で、主人公ネロは、これまたいろいろあってヒロインのトリニティーとの恋をしながら、既成概念を打ち砕きながらバーチャル世界と闘うのであった。シリーズ3作あるが、そんな流れ。

 余談ですが、主人公達の船の名はザイオンですが、これってスペルはZIONでしょうか。だとすると、シオンと読みますがユダヤ教とも関係がありそうですね。キリスト教はユダヤ教から派生しましたが、いろいろあってパレスチナ人を迫害していますね。
これは聖書の中でも虐殺が記録されているようですが、いずれ約束のカナンの地へ行こうとも「救世主」が現れなければ世界はアルマゲドンなのですヨ。
 だからいま世界は「救世主」を求めているのでしょう。

なーんでケネディさんが暗殺されて、ブッシュが暗殺されないんだか…。

オズワルド(暗殺の容疑者)よ、どこへ行った〜?


<マネキン>
 
80年代アメリカのハートフル・コメディー。これは好きな映画。
日本の月9ドラマでも、リメイクしたら放送できる内容だと思う。
年代的には『ポリス・アカデミー』の世代で、当然キャストもおなじみの顔ぶれ。
物語は芸術を愛するが何をやってもドジでとろい青年が、丹精こめて作ったマネキンに魔法がかかり美女に変身してしまう騒動。夢があって良い!!
 彼は看板の落下事故から助けたデパートの会長から、“芸術を活かした仕事”としてショーウィンドウのディスプレイ役に就かせてもらい、マネキン彼女と見事に傾いた経営から救ったのであった。

主人公には恋人がいたが、その恋人はポンコツなバイクとマネキンに夢中な彼に愛想を尽かしていた。ところが、突然勤め先と敵対しているライバル会社のデパートに就任した上、業績を逆転されたため何が原因か探り出すのであった。
 実は、主人公のデパートの社長が敵対会社とグルになっており、その結果、ライバル会社の一味と買収劇を展開する手はずだったのだ。
そこで主人公とマネキン美女に襲い掛かる魔の手と、彼らの戦いがはじまって大騒動を起こすだ。

ところで、マネキン彼女は主人公の前だけでしか人間になれないというオマケつき。こういう微妙な設定こそラブコメには効く。
もし日本のドラマ、または映画でこんな作品ができたらどんなに楽しいだろうと思う。


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