映画レビュー「め」


<メッセンジャー>
 この映画のおかげで一躍有名になったお仕事メッセンジャー。
チャリンコのことはよくわからなくても、ロードバイクを見ると誰もが「競輪選手」か「メッセンジャー」みたいねと思うようになりました。メッセンジャーは簡単にいうと、バイク便の自転車版といえばわかるだろうと思います。
 主演はSMAPの草薙君と飯島直子、仲間に矢部っちや京野ことみさんなど。

 ストーリーは飯島直子役の高ピー女が、ブラントビジネスに失敗して財産をみんな没収されちゃって、すっからかんになったところで、メッセンジャー矢部っちを運転していたアルファ・ロメオで突撃。どう責任とったらいいものか、それじゃあオマエ矢部っちの代わりに治るまでチャリで配達しろ!っていう流れです。
 ホイ・チョイ・プロダクションの作品なので、今回はスポーツ・サイクルを道具に都会を駆けるメッセンジャーと、草薙君との高ピー女の恋物語を描きます。
 ペダルと靴を固定するビンディング・ペダルでの立ちゴケ(慣れないとうまく外れない)や、担当区間を分担して無線で受け渡し支持をするなど、道具の解説シーンも随所に盛り込まれています。古本屋でパンフレットを見つけたのですが、使用された自転車の仕様も役柄によってカスタマイズに個性があって、自転車ファンには楽しめました。

 自転車に親しみを感じる人は興味がある作品だと思いますが、もしレンタルビデオ屋さんで「今日は何を借りようかなー」と思ったら、探してみてください。私も宣伝のわりに面白くない映画ばっかりで…と感じているうちの一人ですが、この作品は損はしないと思います。で、自分も「健康のために、カッコ良いスポーツサイクルが欲しいなぁ…」と思ったら、インターネットで「自転車通勤」している人のサイトを調べてみてはいかがでしょうか。毎日乗ればダイエットになる事は、間違いありません。あとは正しい知識と実践のみです。
 間違えてもホームセンターの
スポーツ風自転車を買わないように!


<メラニーは行く>
 
うーむ。女主人公のメラニーのわがままぶりが、どーも気に入らない映画だな。いつもこの作品の違和感がアタマに引っかかり、個人的には二度と観たくない映画である。まったく、ケシカランぞ!
 メラニーは、ニューヨークのファッション・デザイナーで、恋人は大富豪でNY市長の息子という設定。ただし一つだけ気がかりなのが、アラバマ(故郷の田舎)にいる高校時代の同級生と、過去すでに「はずみで」結婚していたこと。
 大富豪の彼からプロポーズを受けて万歳なのだが、すっかり熱の冷めている夫との離婚が成立していないために、彼にバレないように東奔西走、四苦八苦するというもの。最後はNY市長らを交えての、ティファニーを貸しきった盛大な結婚式会場へ。

 すったもんだの末に、ガラクタ職人の夫との恋心を蘇らせたメラニーは、結婚式場でNYの彼をフッて丸くおさまっちゃうという内容。まったくバカげておる。
 これで評価が終わってしまうともったいないので、まともな視点で評論すると、これはアメリカ社会の拝金主義・合理主義を批判していると言っちゃうかな。
だって、もしNYの彼が大富豪じゃなかったらメラニーは結婚なんかしていただろうか?最後は田舎の彼が変なオブジェを作って成功するけれども、もしただの田舎に住むヘンテコ職人で終わっていたら、このバカ女は満足しただろうか?本物の愛に目覚めたメラニーに拍手、とは私は思わないゾ。
 大体、NYの彼が可哀相じゃないかーーーっ!!(ずがーーん)


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