08.11.25

エンジンオイルの失敗談。

 大学時代のお話です。
(もう百年くらい昔になりますが…。)
私はその頃、2ストエンジンのDioに乗って毎日山をブンブン走っておりました。
その日の講義が終わると、いそいそとバイクにまたがり桐生〜足利付近の山道を、まるで何かの中毒患者のように…日が暮れるまで走っていたものです。
峠をクネクネ・ブンブンと走って、ガスが無くなったら麓に下りて給油して、また走るといった具合です。長いときは一日に150km走ったこともありました(アホですねぇ…)。

 さて、大変お恥ずかしい失敗談になりますが、自戒の意味を込めて私はここに告白しなければいけません。エンジンオイルのお話です。
 当時、貧乏学生だった話はエンジンオイルを交換するときに、(やめとけばいいものを…)ホームセンターに置いてあるカストロールの激安オイルを購入してました。ホンダの純正オイルが700円くらいに対して、確か300円くらいだったと記憶しています。オイルくらい純正品を使えばいいものを、当時の私の精神状態は僅かな目先の値段で買い物をするくらい貧しく、切迫していたのです。
 ここで誤解しないでほしいのですが、私は決して「カストロールが悪い」といいたいのではありません。私は、カストロールというブランドは好きですし、現在もクルマのオイルはやはり同社のものを使用しています。

 とにかく、あんな激安オイルを使ったことが悪いのであり、そんなものを売る店も悪いし、需要があるからと作るほうも悪いのです(笑)。
 結果的にエンジンを壊しました。
そもそも2サイクル・エンジンですから、耐久性に難があるのは否めない。
それにメーカーが純正オイルで設定したメカの作動バランスを崩したのだから。
 もし、いまから中古のNSRなんか乗ろうと思ったら、やはり定期的にOH(オーバーホール)しながら乗ることになるでしょう。



 当時の私は消費者として、確かに正しいとは言えません。
後からではいくらでも言うことはできますが、あの毒々しい、緑色の激安オイルを入れては、「安い安い。」「エンジンのフケが軽くなった!」などと喜び、挙句には毎日非常識な乗り方を繰り返していたのですから…。
エンジンの吹け上がりが軽くなったのは、粘度が低くなったのだから当然です。
その目先のメリットだけに心が奪われて、デメリットの方に気づくのが遅かった…。
気づいたときには、すでに遅かったのです。
間違えた使い方をしてマシンを壊すなんて、馬鹿げています。
ましてや事故を起したり、命を落とすなんて、もってのほかです。


 結論、オイルは純正。それを2,000〜3,000kmで交換。これなら間違いない。
高性能な化学合成油も良いけれど、その際は自分のエンジンやシールとの相性をよく調べて使うこと。
カブのエンジンシールは紙なので、あまり柔らかいオイルを使うと滲む事もあるそうです。
知人の整備士とオイルの話をしていたら、ホンダは昔から特に純正以外との相性が悪いのだとか。
実際に昔は社外オイルを入れたらエンジンの中が錆びたクルマもあったそうです…。
 私のカブに使用しているWAKO'Sのように、実際に10年10万kmを達成した実績があるなら大丈夫だと思いますが、もし高品質オイルに交換したいけれど迷っているなら、
 ホンダのウルトラG1(10W-30)から、ウルトラG3(10W-40)という感じに、「メーカー純正でワンランク上の銘柄」に換えてみたらいかがでしょうか。補給する前に、自動車用のオイルフィルターでろ過してみるのも良いかもしれませんよ? こだわりがあって。





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