HONDA Cubra(スーパーカブ90cc改)





<スーパーカブとは?>
 スーパーカブは誰もが知っているビジネスバイクです。
新聞屋さんや、郵便屋さん、お蕎麦屋さんでお馴染みのあのバイクです。
日本全国どこに行っても、カブは走っています。
音までが風景の一部と化したこのバイクは、人に威圧感を与えることがありません。
じつはこのカブって、笑っちゃうくらい維持費がかからず、耐久性も抜群の化け物マシンなんです。

カブは本田総一郎さんが「蕎麦屋の小僧が片手で運転できるバイク」をコンセプトに開発されました。
その名残で、今もアクセル・ブレーキ・ギアチェンジは右手と両足で操作するのが特徴です。。

 Cub(カブ)の名は、英語で「ライオンのような・猫科の猛獣・肉食獣の子」を意味します。
マシンの高性能化が進んだ現在では、カブは非力なバイクかもしれない。
だけれど、私はこのバイクを頼もしい存在だと思うし、心から信頼しています。

もしも天変地異が起きて、どれか乗り物を一つ選べといわれたら、私は絶対にカブを選びます。



<経済性抜群!>
 カブは原付なので、部品代や工賃も安く済み、日本全国の二輪ショップで修理可能です。
保険は家族の誰かが自動車を所有していれば、ファミリーバイク特約が適用できます。
自動車税は原付なので、一年で千円ちょっと。車検もなし。
 オイル交換も千円ちょっと。ガソリン満タンで400円。ワンコインでおつりがきます。
燃費は計ったことないけれど、実際リッター50〜60kmくらい走ります。
その証拠に、銀行屋さんや郵便屋さんが採用するほどコストパフォーマンスに優れたバイクなのです。



<堅牢無比!>
 スーパーカブの特徴を語る上で、その「驚異的な耐久性」がよく挙げられます。
ネット上でも都市伝説のようなエピソードが、いくつか見つけられます。
どんなオイルでも(サラダ油や水でも)走るというのはいささかの誇張表現でしょうが、きちんとメンテナンスをすれば、10年、10万kmが達成可能な事はよく知られています。
実際に私がお世話になっているバイク屋さんでも、カブの10万kmオーバーを記録しています。
私はバイク屋さんのアドバイス通り、1,000km毎にオイル交換と点検をしています。

※エンジンオイルはWAKO'S(ワコーズ)のプロ・ステージSを使用しています。
 elf(エルフ)にすると油温が上がらないそうですが、大型バイクならともかく、カブに使うには少しモッタイナイというか、オーバークオリティ…かも。
 モチュールや某エンジン屋製なども良いオイルでしょうが、私は純正かこれで十分だと思っています。




<ギアチェンジが出来る>
カブはスクーターと違い、自分でギアチェンジをする楽しみがあります。
ギアは基本的に3段で、左足のシーソー・ペダルをガチャンと踏んでチェンジします。
ロータリー式なので、もし3速のまま停車してもガチャッとニュートラルに戻せます。
 N⇒1⇒2⇒3⇒N …と繰り返してゆくイメージです。
もちろん、走行中は安全機構のため3速からニュートラルには入らないので大丈夫です。
操作が簡単な遠心クラッチだからエンストの心配はありません。

 操作が心配なお友達には、いつもこう説明してあげます…
「大丈夫だよ。その証拠にほら、じいちゃんばーちゃんもガチャッと走ってるでしょ?」



<デザイン論>
 私は生活を楽しくする乗り物は、デザインが大事であると考えます。
ロンドンを走るバスのように、オシャレな乗り物が街を明るくするのです。
例えば日本のタクシーを全部シトロエンにしたらかなり面白いと思います。
発売から半世紀のカブのデザインは、レトロでありながら機能的でした。
すっかりスクーターの形になりましたが、エンジンのカバーを兼ねた風防は足元への雨風をしのいで、エンジンなどをむき出しにすることなく、見た目をスマートにしています。

 カブのデザインは白鳥をイメージしていると、どこかで読んだ記憶がありますが、機能が形態にあらわれていて、水面下で一生懸命 水を掻く白鳥の姿を想像してしまうと、思わず納得してしまいます。



<走りの性能は?>
 ぶっちゃけて言えば、カブは
遅いです。決して速くない。
私のカブは90ccですが、出足は2ストのスクーターとは比べるまでもなく遅いし、
やっぱり原付は後ろからアオられたり、強引に追い越されたりします。
なんとか60キロ以上は出せますが、かなりエンジンが唸っています。
(それでも後ろのクルマは威圧的に迫ってくるのだ!)
 数時間も走っていると振動で手がしびれてきますねぇ…。
もし50ccのカブだったらもっと大変だったでしょう。
でも、健気に頑張るエンジンの様子をみながら上手にギアを選択して走ると
とても効率が良い運転をしているな〜、と実感できます。

 個人的にカブのスピードアップの改造については、あまり意味がないと思います。
特に50ccのカブをゴテゴテ改造するよりは、はじめから90ccを購入する方が間違いないし、もっと言えば違うバイクに乗ったほうがイイことになりますからね。遅いといっても、必要十分だと思います。
でも、自衛の為に大音量のホーンに交換した方が良いと思います。

 そうそう、カブは50キロ前後でトコトコ走ると、とっても気分が和みますよ。
信号のない田んぼ道を ドゥルルルルル〜♪って巡航していると
なんだか漫画「ドラゴンボール」に出てくるキントウンに乗っているような雰囲気です。
鳥山明さんのイラストをちょっと想像してみてください。
悟空が空を飛んだ方が速いに決まってるけど、あのバイクって楽しそうじゃないですか。



〜 このページを作成した2008年、カブが誕生して50年が経ちました 〜
 さらに、世界での販売台数は6,000万台を記録しました。
 「エンジンの力で人々の生活を豊かにしよう」という本田総一郎さんの意思は
 スーパーカブという一台のバイクから世界へ羽ばたいていったのです。



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