09.01.25
上がNGKイリジウムIX、下がNGK純正タイプ
| イリジウムプラグに交換。 オカルト一歩手前の話題は、アーシングと共にあまり触れたくない話題でしたが、プラグ交換は効果があったのでコラムに書きます。 私のカブは'08モデルの新車を購入しました。(←レーサーレプリカみたいな表現ですな/笑) 納車して500kmで初回オイル交換と磁石付きドレンボルドの装着を、1,500kmで2度目のオイル交換をしました。耐久性を損なわないよう、エンジンや吸排気系はノーマルです。唯一ホンダ・ドリームで発売していたZOILに興味がありましたが、添加剤は一切使いません。慣らし走行は完了済みです。 さて、普通に乗れば絶好調のハズですが、長い入院期間があったせいか、あるいは寒い季節のせいか、バッテリーが弱い気がしていました。エンジン始動が温まるまではギアチェンジが硬いのはもちろん、どうもフケが悪かったのです。こういうのを「フンづまっている」と表現するのでしょうか。マフラーが詰まっているのでなく、エンジンの点火系が湿っているのか「バルルッ…」とくすぶっている様子です。 カブは単気筒なのでプラグ一本で済むため、高価なイリジウムプラグに交換するつもりでした。 純正のリプレイス用品を高品質なモノに交換することが、私の目指すチューニングの方向性です。 どノーマルじゃつまらないが、不満は点は楽しく潰すという「スーパーノーマル理論」です。 あちこちでバイク屋さんのオジサンに意見を伺ったところ、カブの評価は「アンダーボーン・フレームの中では最高だね」というものでした。「あとはプラグと、チェーンとスプロケットと、ブレーキを良いものに交換すれば良いんじゃないかナ…」とのこと。 私はこれに加えて、明るいヘッドライトや、タイヤをもっと性能の良いミシュランM35などに履き替えたいと思っています。 スパークプラグはNGKの「純正タイプ」と高性能な「イリジウムプラグIX」を揃えて、しばらくは二本のプラグを手にとって眺めたり、メカニズムの本やカタログで自分なりに構造を勉強していました。  交換前は、「絶対に不備があってはならない部品だから、純正プラグでも問題ないハズ。十分である。」と考えていました。それから、イリジウムプラグIXを手に取って比較すると、「こちらの方が見た感じの品質は高そう。どっちがいいか聞かれたら、こっちを選ぶ」と思いました。店頭のサンプルで、スイッチを押すとスパークする装置を見ると純正プラグは本当に分散放電している。これを見ると、極細電極のイリジウムは効果ありそうだ。 NGK独自のサーモエッジや、カタログの写真(燃焼状態、火炎伝播の様子を高速撮影したもの)もステキです。 走行距離1,600kmでイリジウムに交換してみたら、最初のキック始動でもう違いがわかりました。スパッ、とエンジンがかかり、以前のようにすぐエンストすることがない。ちょうど家の出口まで1速が回りきる距離ですが、すでに加速が良くなっていました。路上へ出て2速にシフトアップ、そして3速へ。エンジンの鼓動が力強くなっている。 シフトアップで遠心クラッチとエンジンの回転がギクシャクしていたが、レスポンスが良くなってギアの繋がりが良くなった。一定速度で巡航しているとエンジンが「ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞッ」と規則的に爆発しているのが分かる。一回一回の爆発がトルクを発生させて、これまでより「ぐぐっ」と後押ししてくれる。50〜60キロで巡航中、後ろから迫ってきたクルマを引き離しにかかる際に、以前ほど恐怖感がなくなったのが嬉しいです。 調子の良い教習車(CB400 SuperFour)に乗ってスラロームしたように、アクセルワークで姿勢変化を操る感覚を思い出しました。タコメーターがなくても、「ドゥルルルーーーーーゥゥン…」とエンジンが高回転まで上昇して、アクセルオフで「ギュウゥーーン!!…」と鋭いエンジンブレーキがかかる。 これぞ、まさに私の知っているバイクのレスポンスだ！ いま、とても感激しています。 最初から付いていたプラグは、NGKではなくDENSO製でした。私の個体が偶然に不完全だったのかも知れませんが、外したプラグを見るとやはり品質が劣る気がします。潰れていたのか、シムは薄いですね。電極間の隙間をシックネスゲージで計測したら0.65mmと適正でした。エミッション対策による熱価の変更は無さそうですが、何らかの理由でエンジンにマッチしていなかったのかも知れません。 電極のマイナス側が吸気方向にあって邪魔をしていた可能性もあります。もしおまじない程度の効果だとしても、そのちょっとの差が大事だと思います。 <外した純正プラグ> もぅいらないから、さっさと捨てます…。  …え？なになに？プラグコードを換えるともっと良くなるって？ 本当かよ〜(笑) |
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