工具の所持は違法です。 オタクの聖地、秋葉原でオタクが銃刀法違反で検挙される事態が多発して、ニュースになった。 その内容はオタクを職務質問して持ち物検査をすると、大抵商品のパッケージを開けるために所持しているカッターナイフが見つかるので、イチャモンをつけて現行犯逮捕というもの。要するに、ノルマ達成のための悪質なネズミ捕りである。 オウム真理教を摘発した際は、この手を利用して一本のカッターナイフから検挙していったのだが、国家権力を振りかざせば善良な市民だってすぐに検挙されてしまうというわけだ。突然パトカーで止められて、気がついたら文房具で前科一犯ですよ。 ナイフや工具が好きな人は銃刀法について本で読んだことがあると思うが、かいつまんで言えば「正当な理由なくして、所持してはならない」また、「携行する際は、すぐに取り出せないよう安全なケース等に入れること」というもの。それじゃあ、事務仕事で使うからペンケースにカッターナイフを入れておいても良いのか? 答えは、NOだ。警官にイチャモンをつけられたら、カッターナイフはもちろん、工具類、ハサミ、キーホルダー、ペンライト、灰皿、ボールペン、etc…何でも凶器にされてしまうと思っていい。 レッドバッジ・シリーズの本『工具の達人 ベストカー編』にも、編集者が同様にキーホルダー(ナイフ付き)から検挙されてしまった話がある。ネット上ではマグライト(懐中電灯)の愛好家がイチャモンつけられたという報告もあった。 深夜徘徊で職務質問された友人(笑)も、たまたまキーホルダーに付いていたブレードに目をつけられて没収されてしまった。中学生だったので口頭注意されて放免されたが…。 もしあなたが同じ立場で、「これは整備に使うための道具です。」といっても「これは折りたたみナイフという凶器です、キーホルダーにしのばせるのは悪質です。」とやられてしまうだろう。「所持していたことを認めないのですか?」となる。 ネズミを捕まえるのは犬じゃなくて猫さまヨ。 もしこれが私のような野郎じゃなく、美人なお姉さんだったら、ひょっとしたら大目に見てもらえるかもしれない…。 たとえば、こんな感じに…? 美女「あぁ〜ん、オマワリさぁ〜ン!!ぶっとい警棒〜ン!!」 警官「〜〜っ!!」 バキッ!! 美女「あぁぁ〜〜ン」 失神…。 全然ダメじゃん!! 私ゃレザーマンやヴィクトリノックスの便利なツールナイフを持っているが、こりゃ職務質問されたらアウトだろう。きっと無駄だと思うが、美女の色じかけも通用しないことだし、ナイフの刃だけでも切り落としてみようかと思っているが…。 じゃあ、よくカブのミラーを締める12mmのスパナはどうしよう。うーん…。 今のところ、ペンライトのイチャモンに対しては「凶器かどうかは、司法の判断に委ねましょう!」と言うのが最も効果的だそうだ。目には目を、法には法を。イチャモンに対しては不服を申し立てるべし。「とりあえず、パトカーの中で話をしましょう。」といわれても、忙しいあなたは乗ってはいけない。泥棒対策と同じで、いかに相手に面倒な手間をかけさせるかが重要になるわけだ。 うーーーん……。迂闊に工具も持ち歩けないぜ。 善良な市民なのに困ったもんだ。 カブに乗ってるのはみんなイイ人なんですよ。 |
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