16.11.13


実際に戦ってみる。

 戦闘準備が整ったら、さっそくフィールドへ出かけてみましょう!
まず初めから最後まで大事なことは、「銃の扱いにおける安全管理の徹底」です。
いまはどこのフィールドでも、初心者歓迎モードなので、ルール説明やセイフティでの管理などは快く教えてくれることでしょう。挨拶をきちんとして、わからなければ、わからないと言えれば誰も悪いようにはしません。

 さて、それでは実際に銃を持ってフィールドインします!
戦術とか細かいことはいいから、闘争本能の思うがままに撃っちゃえー!(笑)
 だけど、もぉ本当に銃で撃ち合うのは初めてで、どうすりゃいいのかわかんない!助けて~!という人は、去年私が少林寺拳法の文集に寄せた記事があるので転載しておきます。実際にフィールドで初心者の友達に教えている内容なので参考にどうぞ。


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「仮想現実としての戦争」

 ちょうどこの一年くらい、趣味のサバイバルゲームに熱中しています。これはどんな遊びかというと、直径6mmのBB弾を発射するエアーガンで実際に撃ち合う戦争ゲームです。
迷彩服に防護マスクを着けた怪しい人たちが集まるイメージがあると思いますが、実際は私のように20~30代の穏やかな、(どちらかというとゲーム好きの軍事オタクな)お兄さんが多く、全体的にほんわかとした和気あいあいムードの中で、仮想現実としての戦争を繰り広げています。
イメージ的には、かくれんぼと、鬼ごっこと、缶蹴りと陣取り合戦に、射的を混ぜたような感じです。
 このBB弾は当たれば少し痛いですが、死にはしません。もし命中したら相手にわかるように「ヒット!」と叫んで、手を挙げて退場します。もし弾に当たったのにズルして死なない人は「ゾンビ」行為と呼ばれ、重大なマナー違反となります。みんなから超~嫌われます!
サバイバルゲームは、ゴルフと同じように自己申告で成り立つ紳士のスポーツなのです。

 さて、すごく昔に「戦争を知らない子供たち」という歌がありましたが、サバゲーでは平和な日本で暮らしていたらまず遭遇しない、銃撃戦という非日常を体験できます。格闘技の世界には昔から「型稽古は役に立たない」とか「実戦を想定していないから◯◯は役に立たない」という評論家の方がよくおられますが、模擬戦闘の遊びの中でも、十分に戦争の恐ろしさを想像できる事があります。今回は万が一、世の中がどうかしちまって銃撃戦をするハメになったときの生き残り方を紹介したいと思います。

「よしみんな!俺のケツについてこい!!」
「サー・イェッサー!!」

これ、一度言ってみたかったの~!

①まず、すみやかに頑丈な障害物に隠れます。姿勢は低く、移動は最短距離を一直線に走ること。遠くの相手に見つかっても、横への移動はまず弾が当たらない。次のバリケードに移動する前に周囲の様子を見るときは、片目だけチラッと出して一瞬で引っ込めます。もし敵がいなければ、また少しだけジワッと覗いてすぐに引っ込めます。一秒以上頭を出すと、眉間やこめかみをスパーン!と撃ち抜かれると思って下さい。「あっ死んだー…」と実感できます。

②壁や窓に近づきすぎない。
建物は良い目印になるので敵もよく見ているし、窓や壁の隙間からの人影がすぐわかります。一度見つかると狙い撃ちにされるし、室内では跳弾の危険性がかなり高いです。くれぐれも、障害物の隙間には気をつけましょう。建物の中は入らなくてもよいです。

③下手な鉄砲は、数撃ってもあまり当たらない。
 銃の基本は、「狙って・構えて・撃つ」の三拍子です。線というよりは、点の射撃です。エアーガンは玩具なので、実弾の10倍、およそ300発も発射できますが、無駄弾を撃つとすぐに無くなってしまいます。すみやかに倒さなければ、こちらの場所を教えて敵の反撃を許してしまうので、引き金を引くときは確実に「一撃必中」の心構えで臨みましょう。
実際の喧嘩でも、急所に当てないとなかなか人は倒れてくれませんよね。狙いは小さく、確実に。一撃で仕留められる状態で、2~3発ダダダッと送り込めば大丈夫です。

④流れ弾はこわい。
喧嘩で怖いのは、素人のまぐれのパンチと言われます。予期せぬ動きが、思わぬ致命傷になるのです。それと同じで、戦闘中はジャングルでも建物の中にいても、どこから弾が飛んでくるかわかりません。銃撃戦の初心者は大抵ボーッと立っているところに流れ弾や、隠れていない腕や背中を撃たれてヒットになります。頭隠して尻を隠さずですね。
海外旅行や下町では、突然テロや喧嘩に巻き込まれる事もあります、今いるエリアは安全な場所かを常に意識すること。

⑤地形を活かして戦う。
自分にとって安全で有利な場所を確保し、不用意な撃ち合いは避けることは、兵法の基本です。低い位置や、逆光は絶対不利です。慣れた兵士ほど、確実に狙える位置について、モグラ叩きのように、出てきた敵を仕留めていきます。また、茂みに隠れるときは息をひそめて気配も殺します。首すじに虫がはっても泥で濡れてもお構いなし。自分は石だと信じこみます。この方法で、7対22人のキツネ狩り戦を制限時間まで生き残った事があります。(森に隠れて猟師チームに狩られる7人のキツネ役で。映画「ローン・サバイバー」のようですね!)

⑥仲間と連携する。
最後まで生き残る上手な人を観察すると、大抵隠れるのが上手いか、バディを組んで連携しています。人一人ができる事には限りがありますが、仲間とカバーしあうことで弾の装填や援護射撃で有利にできます。また、一人で突撃して敵の挟みうちになることも避けられます。
やっぱり人という字は、人と人が支え合っているんですねぇ~。皆さんも、極限状態で助け合える素敵な戦友を見つけて下さいね!

 こんな感じで、一年くらい前から群馬県にもサバイバルゲームのフィールドが続々とできたので、毎月遊びに行くようになりました。これまで裏山や河川敷で人の迷惑にならないように気を使っていたけれど、トイレや自販機もあり、お弁当も注文できる専用フィールドで、思い切り遊べます。定例会なら一日中遊んでも三千円くらいです。レンタル銃もあります。面白そうだな~と思う方は一度やってみると、絶対ハマっていまいます。興味ある人は声をかけて下さい。僕の銃を貸しますので、汚れても良い動きやすい格好とブーツと、汗拭きタオルを用意して下さいね。銃の撃ち方は教えますよ。

え。いきなりデビューして、ベテラン勢に蜂の巣にされないかって?

「大丈夫、私が盾になります。」

これも言ってみたかったの~!!




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